BMW 320d レビュー 衝突警告・自動ブレーキ編

久しくサボっていた320dレビューです。まだまだ紹介したい機能はいっぱいあるんですがゆっくりしている間に新型とか出てしまって焦りますw

まず初めに決まり文句の免責です。

タイトルで便宜上「自動ブレーキ」と書いていますが自動ブレーキなんて機能は存在しません。

あくまでBMW F30 320dに搭載されているのは「衝突回避・被害軽減ブレーキ」です。万が一の時少しでも被害を軽減するための装備であり、フツーにぶつかります。この記事を見て事故っても責任は負いかねます。

また、同じF30型3シリーズでも年式によって装備・仕様が異なるようなのでここで紹介する動作と同じ動きをするとは限りませんのでご注意ください。

320dの安全機能

ここ数年、急に追突防止機能がどのクルマにも装備されるようになりましたね。スバルの「アイサイト」とかが有名ですがもちろんBMWにもちゃんと装備されています。

この手の機能は前車との距離をセンサーで感知して動作していますが320dではフロントガラスに単眼カメラ、ナンバープレート下にミリ波レーダーが搭載されています。

320dには追突の可能性がある場合に警告する「前車接近警告機能」といよいよぶつかりそうなときにクルマがブレーキをかける「衝突回避・被害軽減ブレーキ」があります。順に紹介します。

前車接近警告

前車接近警告は私が今までに体験した体感から言うと主に「前の車にビタビタに近づいている時」と「前の車と自車に速度差があり、急激に接近している時」に働きます。

警告表示

この機能が働くと

メーターパネル中央上の車マークが赤く点灯します。(写真はテスト点灯させてるのでオレンジですが)

また、ヘッドアップディスプレイを装備しているとかなりでかでかと同じマークが浮かび上がります。

ブレーキ予備動作

ここまでだとただの画面表示警告なんですがもう一つ機能があります。こんなこと出来るんだ~とはじめは感心してしまいました(笑)

前車接近警告が動作した時点で自動的にブレーキ圧力を予備で高めてくれます。するとどうなるかというと、ブレーキがちょっと踏んだだけですごく効くようになるんです。

通常5cm踏み込まないと出ないブレーキ力が2cm踏んだだけで出る、という感じです。

前車接近警告を見て慌ててブレーキを踏むと通常より強力なブレーキが素早くかかり、ぶつからずに止まれる、というわけですね。

この機能、緊急時はそれでいいんですが前車接近警告は日常でもたまに働きます(感知具合は設定で3段階変更できるんですが私は一番出やすくしてあります)。その際この機能をちょっと意識してじんわりブレーキを踏みこまないと予想より強力なブレーキになって自分とか周りがびっくりするかもしれませんし、後続車が近いとちょっと危ないかもしれません。

警告レベル

どうやらこの機能は何段階か警告レベルがあるらしく、「前車と自車が同じような速度だが接近している場合」や「20~30km/hくらいのスピードで前車に急に接近していった場合」はマークが点灯し、少しだけブレーキ圧があがるくらいなのでそのまま普通に前の車と距離を取り直せばオッケーです。

しかし、高速道路などで前車が渋滞などでノロノロしているところに良い勢いで突っ込んでいった場合など、より緊急性がある場合は警告レベルが上がり、マークが点滅表示になりどこから音がしてるのか分かりませんが「ピーーーピピピピ」と結構心臓に悪い警告をしてきます。

この警告を出されるくらい接近している場合は即座に減速するべきですが注意したいのがブレーキ予備動作です。相当にブレーキ圧が高められているみたいで以前渋滞最後尾に追いついてしまいこの警告が出た際、ブレーキを1,2cmほどちょんとかけ始めただけでタイヤがロックしABSが働くほどのブレーキ力が発揮され荷物が全部飛んでいったことがあります。(後続車が遠くてよかった)

そういうブレーキングになったのは今まで一度だけで、点滅レベルの警告になったからといって全てがこういうブレーキングになるわけではなくもっと細やかに警告レベルがあるみたいですがかなりビビりました。

衝突回避・被害軽減ブレーキ

前車接近警告をドライバーが無視してそのままブレーキを踏まないでいると、いよいよクルマが自動でブレーキを踏みます。

(踏むと行っても内部で圧力がかけられる動作になるのでブレーキペダル自動で動くわけではないですが。)

実は一度だけこの機能のお世話になったことがあります。渋滞中に微速で前進していたとき、前の車が止まったのに気がつくのが遅れ、「あっやべっ」とブレーキペダルに踏み変えようとした時、「ピピピピピ」ガガガッと変なブレーキングの嫌な音がして自動でブレーキがかかりこちらも止まりました。5~10km/hでの動作だったと思います。

それ以上にシビアな状態に私はなったことがないのでなんとも言えませんがYoutubeなどを見ると自動ブレーキの作動はかなり信頼できそうです。

ただこの手の機能の話には必ずついてくることですが、「作動」はしても「止まりません」し、「ぶつかります」。自動ブレーキではなく被害軽減ブレーキなのです。

あくまでサポート機能なので最後は人間です。そこは勘違いしないでください。

たまに、「アイサイトがあるのに追突しました」みたいな書き込みを掲示板などで見るとアホか、と言いたくなります。運転の責任はきちんと持ってほしいものです。

 

最後愚痴っぽくなってしまいましたがBMW 320dの安全機能についてでした!

ちなみに、対クルマ前提で書きましたが実は警告表示は対歩行者でも働きます。ヘッドアップディスプレイの表示がクルマではなく歩行者マークなってたような・・・気がするんですがほぼ作動することがなくうろ覚えだったので触れませんでしたw

3 thoughts on “BMW 320d レビュー 衝突警告・自動ブレーキ編

  1. 花梨

    こんばんは。うちは警告表示しか出たことがなかったので自動ブレーキの詳しい記事とても参加になりました。
    特にブレーキ予備作用の事はビックリでしたね。このお話を知っているのといないのでは心の準備が違ってくるのでこういう記事はとてもありがたいと思います。
    これからも応援しています。

    1. ぴろやす Post author

      はじめまして、コメントありがとうございます!
      自動ブレーキの動きは自分でも最初とても驚いたので記事にしてみました。普段使わない機能なのですがそれだけに頭の片隅には置いておきたいですよね。
      応援ありがとうございます、スローペースですがこれからも更新していきますので宜しくおねがいします!

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