BMW 320d レビュー DPF再生について

DPFとは

BMW 320には、私が乗っている320dともう一つ、320iがあります。このブログを見る方はご存知だと思いますが「d」はディーゼルエンジン、「i」はガソリンエンジン車となります。

dとiの違いはエンジンとトランスミッションだけです・・・と言いたいんですがもう一つ違いがあります。

排気系統に積んであるDPFです。

DPFってなんじゃらホイというと、Diesel Particulate Filterの略で、直訳すると「ディーゼル微粒子フィルター」になります。

この画像はBMWのものではありませんが、だいたい同じです。セラミック等で出来たブロックに大量の細かい穴が開いている構造です。ここに、ディーゼルエンジンから出た排気ガスを通過させます。すると細かい穴にディーゼルの黒煙等が吸着して、外にはクリーンな空気だけが出て来るというシロモノなわけです。

ちょうど紙パック掃除機の紙パックだと思えばいいです。ゴミをこしとってキレイな空気だけを放出します。

DPF再生

ただ、このDPF、詰まります。

先程掃除機の紙パックに例えましたが紙パックもゴミがいっぱいになったら吸引力が低下しちゃうので捨てて交換しますよね?

DPFも同じでどんどんススが詰まってきてそのうちに排気が通らなくなり、エンジンのパワーダウンや故障に繋がるでしょう。

かといって詰まるたびに交換するわけにも行きません。

ではどうしているかというと、溜まったススを定期的に燃やして無害化してから放出します

エンジンを高回転まで回したり、DPF内に少量の燃料を吹き付けてススを燃やしてしまいます。これがDPF再生です。

DPF再生が始まるとたいてい燃費が悪化します。ススに向けて燃料を噴射しているので当然ですね。あと、燃えるだけの熱を得るためにエンジンの回転数も高くなり、燃料も濃く噴射されます。

これはトラックでも、マツダのディーゼルでも、BMWのディーゼルでもやっていることです。でも、いまいちクリーンディーゼル車を買う客には説明されてないみたいです。私も何も言われませんでした。(知識としては持っていたので別にいいんですが・・・)

320dのDPF再生はどう?

ということでここからが本題、私のBMW 320dでもDPF再生が行われます。その間の燃費等について少しレビューしてみます。

まず、そもそもなんですがいつDPF再生されているのかはっきりとは分かりません。というのもDPF再生中とかそういう表示やランプって無いんですよね。勝手にやって勝手に終わってて、ドライバーには通知されません。

マツダのクリーンディーゼルはDPF再生中ということを確認する方法があるのですがBMWは全く確認方法がありません。

ただ、DPF再生中は「普段と違う挙動」があるので感づくことはできます。(あと、私の320dはなぜか再生中に異音がしますので分かりやすいです・・・)

主に

  • 回転数がいつもより高い(シフトアップが遅い)
  • アイドリングストップしない
  • ラジエラーファンが回る(これはたまに)

といった挙動で判断できます。

燃費

DPF再生中の燃費ですが、はっきり言って変化が感じられません。

マツダのクリーンディーゼルのレビューを見ると結構燃費が下がるといったことが書かれてるんですが、BMWはまた違うんでしょうか?走り方にもよると思うのであまり突っ込んだ考察はしませんが、私は低下を感じません。

頻度

DPF再生が行われる頻度ですが、すごくまちまちです。これも走り方によってススの堆積具合が変わってくるためですが、私の間隔では300km~500km毎くらいですね。

私は高速道路を多用するのでエンジンもよく熱くなりますが、町中でずっとECO PROで走ってたりするともっと短いかもしれません。たまにはスポーツモードに入れてぶん回すとススも飛んで行くんじゃないでしょうか。

 

以上、DPFについて紹介してみますた。挙動の面でも燃費の面でもぜんぜんDPF再生の違和感ってのがないので優秀な制御なんじゃないでしょうか?クリーンディーゼルについて調べるとDPF再生についての疑問は一度は出るんじゃないかと思いますが320dでは気にしないでいいと思います。

ただ、私はすべてを把握したいタイプなのでDPF再生中は画面にでもいいので表示してほしかったwそこだけが不満です。

ぴろやす :